粒成長と再結晶の2次元シミュレーション
粒成長、すなわち粒界の曲率による組織の粗大化は、高温時にミクロ組織が変化する重要な現象です。粗大化は界面エネルギーおよび移動度に支配されますが、これらは粒界や固溶原子の相互作用に加えて、析出、solute drag、粒子のピン止め効果などに依存します。MICRESSには、これらのメカニズムを表現するモデルが実装されています。
また、初期のミクロ組織を定義するさまざまな手法が提供されています。(個々の結晶粒の明示的な位置調整、重み付きボロノイ分割、ASCIIまたはVTKファイル形式で記述された実験データのミクロ組織の読み込みなど)
さらに、ミクロ組織を多くの異なる方法で評価し特徴付けることができます。図2は、平均粒径の時間変化を示しており、界面エネルギーと界面モビリティの等方性を仮定したもの(isotropic)とRead-ShockleyやHumphreysの異方性モデルを使用したものそれぞれについて計算した結果を比較しています。

