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特徴MICRESS HOMAT:漸近展開法に基づく均質化法計算ソフトウェア

均質化法が可能にするミクロ~マクロのマルチスケール解析

ICME(Integrated Computational Materials Engineering)projectは機械部品やプロセスの設計最適化をめざし、様々なスケールにわたる複数のシミュレーションツールを統合し、共通のデータ仕様の上で連携させる仕組みを構築することを目的としています。HOMATやMICRESSの開発元であるAccess e.V社はEUにおけるICME projectを運営しています。

既に商用化されている以下のツール

により予測されたミクロ組織分布と、有限要素法による種々のマクロな構造解析の間の橋渡しとして、HOMATでは

  • ミクロ組織分布の熱・機械物性に基づき、一様に平均化された物性を計算する(均質化)
  • マクロ構造解析で求められたひずみテンソルに基づき、ミクロ組織の状態を再現する(局所化)

を計算することができます。これらのマルチスケールな解析の流れはICME projectにより導かれた一つの解になります。

MICRESS HOMAT:特徴

一般的な均質化~局所化の流れ

均質化の計算はミクロ周期構造組織(RVE=Representative Volume Element)を用意するところから始まります(例えばMICRESSによって予測された合金組織などが相当します)。均質化法により、 RVEが周期的に存在したときのマクロな均質化物性をRVEの各相のミクロ物性に基づいて計算します(これが「均質化」になります)。

均質化物性は一様なので、有限要素法解析ではRVEのサイズに依存しない大きなメッシュを利用することができ、結果として任意のサイズのマクロ解析を実行することができます。このマクロ解析の結果により各点の状態(ひずみテンソル分布)が計算できます。

マクロ解析の結果からある1点の状態を抽出し、その状態が実際にミクロRVEに付加したときの、RVE内の状態(応力やひずみ等)を求めることができます(これが「局所化」になります)。

この一連の流れにより、ミクロ~マクロにわたるマルチスケール計算が可能になります。

MICRESS HOMAT:特徴