自動出来形生成機能
シールドマシン3次元モデルの作成
シールドマシンの3次元モデルは、実際に現場で使用されるマシンの図面をもとに作成します。前胴と後胴に分割された中折れ方式にも対応。モデルの描画詳細度(LOD)は、最終的な活用目的に応じて設定できます。

シールドセグメント出来形モデル作成
シールドトンネルに使用されるセグメントまたはリングの形状は、テーパーの有無など実際のパターンに合わせて事前に登録。これらのテンプレート(ひな形)を、掘削管理システムから得られる測量座標や設置角度などをもとに組み合わせて、シールドセグメントの出来形モデルを自動生成します。

計画モデルと出来形モデルの離隔(クリアランス)チェック
セグメントの計画モデルと出来形モデルを重ね合わせることで、ズレ量を3次元的に確認することができます。

シールドマシンとセグメントのテールクリアランスのチェック
シールドマシンの位置情報を反映してモデルを移動し、セグメントと干渉するポイントを画面上に表示します。画面上の干渉ポイントを選択すれば、干渉距離などの詳細情報を確認できます。

施工情報データベースとしての活用
CIMモデルに付与する属性は、エクセルで管理できます。例えば、各種の実測データや施工日だけではなく、部材の受入検査表や現場写真などの外部ファイルへのリンクも登録が可能です。属性情報の閾値をもとにオブジェクトの抽出や色分け表示もできますので、3次元施工情報データベースとしてもご活用いただけます。

組立線形予測
組立計画の自動作成
シールドマシンおよびリンク先端の現在位置と基本組立計画とのズレを確認し、修正進行計画線ならびに修正組立計画線を自動的に生成します。組立計画では、セグメントの継ぎ目が揃うイモ継を避け、リングの回転角度を決定します。方向優位度を設定することで、基本計画線への適合位置を柔軟に調整することも可能です。

テールクリアランスの自動計算
作成された組立計画のデータをもとに、上下左右のテールクリアランスを自動的に算出します。クリアランスが十分に確保できていない箇所は、背景が黄色(15mm以下)もしくは赤色(5mm以下)で表示されます。組立計画の安全性を一目で確認することが可能です。

3次元アニメーションによる施工シミュレート
作成した施工出来形や修正組立計画をもとに、3Dモデルを生成します。セグメントの属性に施工日程を入れることで、時間的な変化を動画で表現する施工シミュレーションも簡単に作成できます。プレゼンテーション用の3次元アニメーションとしてもお役立ていただけます。
