コラム:
イベントセミナー開催報告
科学プロダクト技術部 技術第2課 猿橋 正之
[2024/10/31]
去る2024年9月5日、神谷町トラストタワー2Fにて、「【超音波ソリューションセミナーFY2024】~GX、AI、モビリティ、半導体、医療を対象とした各種事例紹介、ComWAVE X新機能リリース、将来展望~」と題しまして、弊社伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の超音波関連プロダクトのユーザー会を開催いたしました。
当日は多くの方にご参加いただき、セミナー、交流会ともに活発な質疑応答/議論が交わされ、大いなる盛り上がりの中、当セミナーを終えることができました。この場を借りて御礼申し上げます。
今回のセミナーでは、愛媛大学 中畑 和之様による基調講演のほか、AI、モビリティ、半導体ユーザー様による事例紹介3件、及び、新しくリリースされたサブスク版「ComWAVE X2024」による最新機能の紹介が行われました。
本稿では、セミナーの様子の一部についてご紹介いたします。
図1 セミナーの様子
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 和田 裕貴様
気泡流を対象とした超音波トモグラフィ計測技術の開発において、機械学習に必要な膨大なデータを作成するためのComWAVEの活用手順、機械学習を用いた超音波トモグラフィによる気泡分布および断面平均気相率の予測結果等について発表いただきました。
パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 赤松 秀治様
車載超音波センサを活用した自動ブレーキシステム開発を例に、モデルベース開発に至る考え方とプロセス、及び超音波解析の活用方法についてご紹介いただきました。
株式会社キオクシア 岡田 康秀様
超音波シミュレーションの活用事例として、ComWAVEを用いてnmオーダーの構造を持つ3次元フラッシュメモリ内の伝搬挙動を調査し、構造内に発生する微小ボイドの検知に必要な検査装置のスペックを検討した結果についてご紹介いただきました。
愛媛大学 理工学研究科 教授(工学部附属 i センシングセンター長) 中畑 和之様
デジタルツイン実現の根底にあるマルチフィジクス現象の俯瞰的理解、センサの入出力特性やモデルの不確かさの把握等、技術者が把握すべき点がいくつかある中、波動・振動現象のモデル化における数値シミュレーションの仕組みの基礎的な部分のご説明ほか、ご講演者のこれまでの研究や経験に基づくTipsを紹介いただきました。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
弊社からは、ComWAVE X サブスク版の新機能紹介、医療分野への適用事例、Trans-Simulation事例紹介(ComWAVE×計測技術、ComWAVE×AI)、及び将来展望についてお伝えしました。
図2 ComWAVEの応用分野(GX分野)
図3 ComWAVEの応用分野(医療分野)
講演内容等ご興味のある方は、下記関連製品ページのお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
ComWAVEユーザーの方は、下記、お客様の広場ページよりダウンロード可能となっておりますので、ぜひご覧ください。