コラム:プラント
科学システムサポートチーム CAEサポート課 佐野 秀昭
[2015/12/18]
基礎とは上部構造にて発生した荷重を地盤に伝える構造物で、言うまでもなく構造物の安全を確保する上では重要な部分です。基礎は下部構造のため施工的には上部構造より先に行われますが、上部構造の荷重を支えるため上部構造が決まった後でなければ、正確で経済的な設計を行うことができません。つまり、短期間にて設計を行えれば、非常に有効となります。
現在、プラント設計者の多くは基礎設計を EXCELや自社開発のソフトウェアにて行っていますが、STAAD Foundation Advanced を有効利用することによって、以下のようなメリットが考えられます。
基礎の種類や形状は上部構造や地盤の状況により変わります。一番シンプルなものは独立基礎になりますが、その中でもフーチング形状が矩形や八角形の基礎があります。また、直接基礎・杭基礎などの区分けもあります。他にも複合基礎になると形状が複雑になります。
設計方針は、その地域や国にマッチしたものが要求されます。特に幾つかの海外プラントを設計する場合は、その国ごとに規準を正確に理解しなければなりません。ここで既に対応済みのシステムがあれば、技術者の助けになります。
また、各国の規準も数年で更新されることが良くあります。
自社内で設計システムを開発した場合は、Windows OSのバージョンアップやその他の環境の変化により、その都度対応していかなければなりません。
また、開発者が異動してしまった場合にはその負担は更に大きくなります。しかし、市販の設計システムはその開発元でその都度更新が行われます。
大規模プロジェクトでは基礎の数が多くなるので、図面の枚数も膨大になります。
完全ではなくても、少ない修正で完成図面を作成できるので、時間とコストの削減効果が期待できます。また、図面は各種フォーマットで出力が行えます。
STAAD Foundation Advanced は上記の様に、プラント基礎設計計算の部分のみならず、大きな手間の掛かる上部構造からの荷重入力や図面作成までが行えることにより、設計者の作業時間を大きな短縮を可能としています。
基礎設計システムSTAAD Foundation Advancedの紹介ページはこちら
http://www.engineering-eye.com/STAAD_FA/index.html