タンク内での水蒸気爆発解析
水蒸気爆発は火山噴火などで知られているが、溶融金属等の高温物体を取り扱う工場における水蒸気爆発事故も過去に報告されている。ここでは、タンク内に溜められた水に高温熱源が落下し、水蒸気爆発を起こした場合の事故を想定した。
本解析では、AUTODYNを用いて水蒸気爆発発生時のタンクの変形・破壊挙動を模擬した。なお、解析は2次元軸対称体系で行った。
シミュレーション条件
- 空間(水、水蒸気、空気)
- 2次元軸対称
- Euler ソルバー
- タンク内に水、空気を配置
- 水に高温熱源が落下し、水蒸気爆発を起こした状態を想定
- 水蒸気爆発によって約100MJのエネルギーが解放されることを想定
- タンク
- 円筒形状 : 2次元軸対称
- Lagrangeソルバー
- 高さ(H) = 直径(D) = 3.0m、厚さ10mm
- タンクは地面に置かれているものとし、底面に剛境界を設けた
