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LS-DYNAユーザカンファレンス2018

ご来場ありがとうございました

伊藤忠テクノソリューションズ(株)科学システム本部では、従来のNURBSベースのCADツールとFEAを統合する全く新しい計算手法「Isogeometric Analysis」の最新機能のご紹介から、樹脂・複合材挙動に関する材料モデリングの最新情報をいち早くご紹介させて頂くため、「LS-DYNAユーザカンファレンス2018」を開催させて頂きます。

今後、多岐の分野に渡って拡大してゆくLS-DYNAのメッシュレス機能、最適化機能、樹脂複合材モデリングに関する調査・情報収集を目的としてご参加頂ければ幸いでございます。

また、2日目は、DYNAmore社のDr.Hartmannを招きまして、スクール形式で、「Isogeometric Analysis」の特別講座を開催致します。

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開催概要

【概要/Day1】

日 程 2018年11月7日(水)
時 間 10:00 - 17:00(受付開始 9:30~)
会 場 MAP伊藤忠テクノソリューションズ(株) 霞が関オフィス20F セミナルーム
東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル
参加費 無料(事前WEB登録制)
定 員 60名
主 催 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
申 込 伊藤忠テクノソリューションズの科学・工学系情報サイトより
http://www.engineering-eye.com/seminar/2018/1107_lsdyna.html
【内容・項目】
10:00 - 10:05 ご挨拶
10:05 - 11:30
<特別講演> The New Developments and Features in LS-DYNA
DYNAmore GmbH  Stefan Hartmann
12:30 - 13:10
<特別講演> 「TOPCRUNCH BMTデータで学ぶMPP版LS-DYNAの基礎」
株式会社 ダイナパワー  牧野 光弘

LS-DYNA の主な適用分野である衝突解析では、解析の精度を向上させるためにモデルの詳細化が行われていて、モデル規模が年々大きくなっている。また、LS-DYNA は陽解法による非線形構造解析プログラムであり、安定な計算をするためには小さなタイムステップで計算する必要があり、大規模問題では計算時間の短縮が大きな問題となる。このような問題を調べる目的で、TOP-CRUNCH BMT サイトでは、大規模モデルを提供して高速化の情報を公開している。筆者は500万要素モデルCAR2CAR、1000万要素モデルODB-10Mを公開している。

本講演では、これらのモデルを使用した結果により、

  1. SMP版とMPP版の計算方法の違い
  2. 性能向上のための基本的なモデル化の考え方
  3. 性能向上のための領域分割についての考察
  4. LS-DYNA R7で出力されるようになった並列処理用のCSV出力の利用方法
  5. 今後のHYBRID版の動向

について説明を行う。

13:10 - 13:30
新しい樹脂材用構成モデルの開発状況について(大阪府立大学共同研究)
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  津田 徹

樹脂材の力学的挙動は、温度依存性、静水圧依存性、ひずみ速度依存性が著しい。特に、静水圧依存性については、引張側と圧縮側の特性が大きく異なるSD効果を示すこと、更に、一部の樹脂材では塑性変形後の体積変化が大きいことが知られている。また、樹脂材は金属材と同様にひずみ速度依存性が大きく、広ひずみ域・広ひずみ速度での材料特性の正確なモデル化は工業的および学術的見地から極めて有用である。CTCは大阪府立大学との共同研究として、樹脂材料について静水圧依存性、ひずみ速度依存性の実験的把握と新しい構成モデルの開発を行っている。当日は、昨年に引き続きその最新状況について紹介する。

13:40 - 14:00
SPHの新定式の紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  東出 紀子

SPH法は、メッシュフリー法の1つとしてLS-DYNAで導入されている手法で、3次元の複雑なモデル化が容易であり、特に大規模変形問題や破壊問題に適しています。一方で境界近傍での精度低下や、引張不安性などの問題点があります。本講演では、引張不安定性を改善するために新しく開発された移動最小二乗近似を使用した定式化モデル(Form=12:MLS_Based Formulation)をご紹介します。
既存の定式化モデルと比較した計算事例を通じて、その有効性を示します。

14:00 - 14:20
LS-OPT/LS-TaSCの適用事例紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  早川 尊行

LS-OPTとLS-TaSCはともにLS-DYNAユーザー向けに無償で提供されている最適化ソフトです。どちらもLS-DYNAとの親和性が高く、簡単に最適化を行うことができます。今回は主としてLS-OPTの使用方法や適用例についてお伝えします。LS-OPTとLS-TaSCの違いについても確認します。また、ご来場の方には付録としてのLS-OPT入門資料(A4で40ページ程度)を配布する予定です。本資料によりLS-OPTの基本的な使用方法を習得することができますので、是非ご活用下さい。

14:20 - 14:40
LS-PrePostのスクリプト機能の紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  若林 功

LS-PrePostスクリプティングコマンド言語(SCL)は、ユーザが様々な目的のためにデータ操作を実行するための独自のスクリプトを作成できるように設計されています。LS-PrePostSCLは、LS-PrePostで実行されるC言語ライクのコンピュータ言語です。ユーザは、LS-PrePost コマンドを実行し、結果検索、データ抽出、入力ファイルのデータ抽出が可能です。また、抽出したデータに対して追加の操作を実行します。結果は、LS-PrePostメッセージウィンドウやユーザ作成ファイルに出力します。また、LS-PrePostでフリンジやプロット表示することができます。本講演では、スクリプトの使用方法と、様々な例題について説明します。

14:50 - 15:20
<特別講演> 「超小型モビリティに対する前部構造のFEモデル化
および衝突安全性を満たす構造変更案の検討」
関口 樹(東京都市大学大学院)、槇徹 雄(東京都市大学)、
大賀 涼(科学警察研究所)、櫻井 俊彰(東京都市大学)

超小型モビリティのひとつであるミニカーの活躍が期待されているが、衝突安全性に関しての検討は進んでいない。ミニカーは普通乗用車に比べ車両が小型であるため、クラッシャブルゾーンの確保が容易ではなく、前面衝突時に車体変形がキャビンまで進行し、乗員が内装部品に衝突することにより受傷する可能性がある。ミニカーのフルラップ前面衝突試験を実施したところ、キャビンまで変形が確認でき、ステアリングホイールが後退し乗員の上体と衝突するため高い胸部傷害値を示すことが認められた。そこで本検討では、前部車体フレームおよび足回りの構造を再現した有限要素モデルを構築しLS-DYNAを用いた衝突解析を実施した。各部のフレーム構造の変更および衝撃吸収部材の追加を行うことによりキャビンの変形の抑制を満たし、かつ乗員安全性を両立させる構造の提案を行った。

15:20 - 15:50
NUMISHEET2018、ベンチマークの紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  前里 耕平

板金成形において、トライアンドエラーなく設計形状を実現するための解析技術の確立は急務です。NUMISHEETは成形解析の技術を共有するため発足したフォーラムで、セッションのほかに解析と実験の結果を比較するベンチマークを行っています。本年東京で開かれたNUMISHEETのベンチマーク課題のひとつは、鋼材厚板に深絞りを行う加工です。この実現象を再現するには、異方性の再現と要素タイプの選出、接触の設定が重要となります。
本講演ではこの課題に実際に取り組んだ際の進め方と結果について説明し、また実際の製品加工解析をLS-PrePostで設定する際に有用な機能についても紹介します。

16:00 - 16:30
CompositesDream/LS-DYNAによる
多層組物チューブ複合材の曲げ変形予測
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  山本 琢也

構造材料として利用される組物チューブの繊維強化複合材料は組角度やパターン等の設計パラメータを変更することで機械的特性の制御が可能という特質を持つ。しかしながらその制御には試作を繰返す困難さが伴うため、数値解析によるパラメータの事前検討が効果的と思われる。本発表ではこの目的のためにComposites Dreamに搭載された組物チューブモデル作成機能を紹介する。この機能を用いてリアリスティックなFEモデルが作成されることをを示し、さらに検証として実物のゴルフシャフトと比較(断面組織観察および強度試験)を行いその精度を確かめる。

16:30 - 16:50
FAQシステムサービスの紹介
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社  石川 裕一

お客様広場に代わり、10月1日より新たに運用を開始した新FAQシステムについて紹介します。

16:50 - 17:00 質疑応答/閉会挨拶

特別講座
「Introduction to Isogeometric Analysis (IGA)
in LS-DYNA®」

Isogeometric Analysisの特徴は、CAD形状の内部表現に使用されるNURBS情報を用い、基底関数にB-Spline関数を使用して関数近似を行う点にあり、従来のFEMメッシュを作成せずに、ダイレクトに解析が可能な点にあります。
本特別講座では、DYNAmore社のDr.Hartmannを招きし、「Isogeometric Analysis」の概要、理論定式化から事例を用いたモデル設定から解析結果までを詳細に解説します。

【概要/Day2】

日 程 2018年11月8日(木)
時 間 9:30 - 17:00(受付開始 9:00~)
会 場 MAP伊藤忠テクノソリューションズ(株) 霞が関オフィス20F セミナールーム
東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビル
参加費 ¥40,000
定 員 20名
主 催 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
申 込 伊藤忠テクノソリューションズの科学・工学系情報サイトより
http://www.engineering-eye.com/seminar/2018/1107_lsdyna.html
【項目】
  1. What is Isogeometric Analysis?
  2. B-Splines and NURBS
  3. Finite Element-Analysis with NURBS
  4. Shell formulations
  5. Application of boundary conditions
  6. Joining of NURBS-patches
  7. Model setup
  8. Examples
  9. NURBS-based solids
  10. Miscellaneous

※項目については、一部内容が変更されることがございます。

お申し込み/お問い合わせ

ご来場ありがとうございました