FAQ
5 動的解析
解が発散した場合の対処方法を教えてください
解が発散した場合の対処方法
解が発散してしまう原因としては、構造的に問題がある場合と、
解析条件等に問題がある場合の大きく分けて2つの問題が考えられます。
<構造的に問題がある場合>
① 境界条件の設定が正しく入力されていない。(解析モデル上の支点が存在しないような場合)
→ SPCデータのチェックをお願いいたします。
② 部材の剛性が正しく入力されていない。(局部的に不安定になる場合。)
→ PBAR、PSPG、MATデータ等のチェックをお願いいたします。
<解析条件に問題がある場合 ~静的解析~>
① 非線形特性の履歴タイプにループを描くようなタイプを選択している。
→ SKCVデータで非線形弾性型を選択して下さい。(SKCVのタイプ番号1、10、18等)
② 荷重ステップが粗い。
→ 荷重ステップを細かくしてください。
③降伏時剛性低下率が極端に小さい。
→ 降伏時剛性低下率をを大きくしてください。
<解析条件に問題がある場合 ~動的解析~>
応答結果が発散する原因はいろいろと考えられます。
その時、どの解析まで計算できるのかを見極めることが肝心です。
以下にチェックポイントを挙げます。
① 非線形解析時に発散している場合、線形解析の確認をお願いいたします。
→ 線形解析が正常終了し、妥当な解が得られているのであれば、
非線形に関わる部分に、エラーの原因があると考えられます。
また、静的解析時の注意点②(動的解析時はΔt)、③も併せてご確認下さい
② 固有値解析でも解けない時にはモデルの構造に問題があると考えられます。
→ 構造的に問題がある場合の項目をご覧下さい。