超音波非破壊検査シンポジウム:T(0,1) mode ガイド波の非軸対称減肉における伝搬挙動
西野秀郎様(徳島大学大学院)、髙松尚平様(徳島大学大学院)、石井誠吾様(徳島大学大学院)、古川敬様(発電設備技術検査協会) ご提供
緒言
モデル計算
( 永島 良昭. ,“超音波GUIDED WAVEを利用した非破壊計測システムの構築と応用に関する研究”, 博士学位論文, 2007,筑波大学 )
減肉形状の推定方法
減肉形状の推定(円弧状全周減肉)
非軸対称減肉における差異の考察
円周上に定在している波について
波動伝搬シミュレーションによる解析結果
円周SH波が検出されるのか?
スリット状減肉 (レーザ干渉計)
励起したセンサで得られる波形の考察(リンギングの意味と利用価値)
結言
- 本報告では,非軸対称減肉において生じる計算値と実験値の差異の原因とその現象を波動伝搬シミュレーションを基に考察した。
- 波動伝搬シミュレーションより,リンギングの発生源が減肉部の円周上に発生する円周SH波によるものであることを明らかにした。
- 円周SH波が検出されるか検証実験を行った。その結果,波動伝搬シミュレーション結果と同様に,円周SH波とその共鳴現象を確認した。
- リンギングが確認できるということは危険な偏在傷が存在している証拠である。