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【AI活用】紙文書対応!
技術伝承のための文書AI管理システムご紹介

AIビジネス推進部 佐藤 州一

[2019/10/25]

第1次AIブームの始まりとされるダートマス会議を皮切りに、実に60年の時を経てAIの実用化に向けての取り組みが活性化し、現在「第3次AIブーム」が到来しています。これには、コンピュータ性能の劇的な向上と普及、また、インターネットの普及によるデータ流通量の爆増が大きく影響しています。この第3次AIブームで登場した新技術が「ディープラーニング」といわれるもので、これは人の脳神経階層の構造から着想を得たニューラルネットワークの数理モデルが技術的なバックグラウンドとされています。発明された1980年当時は、その階層を3層までしか作れず複雑なネットワークは構築できなかったのですが、前述の通りコンピュータ性能の向上などをもとに多層化に成功したことが、ディープラーニングの発展に大きく寄与しました。

CTCでは、ホワイトカラーの生産性を抜本的に改善する社会の実現を目指す、人工知能スタートアップの株式会社シナモンに出資しています。今回、同社がディープラーニングの技術に様々なモデルを組み合わせて開発したAIソリューションについてご紹介します。
多くの現場ニーズにお応えし、実際に大手メーカー様にて実導入されたケースについてご紹介します。

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紙文書を含めた技術文書AI管理システム

皆さまの所属する企業でも、毎日多くの技術文書や事故報告書、日報がまとめられ、社内の管理フォルダに格納されていることと思います。最近ではほとんどがWordやExcel、PowerPoint等の電子ファイル形式で作成され保存されていることでしょう。しかし一昔前、まだPCが十分に普及していなかったこと、それは手書きで記録に残され、今もファイリングされた文書類が書庫に眠っているのではないでしょうか。

「あの研究データ、どこにあったかな?」

「これは30年前に類似研究テーマが報告されていたよ。あのファイリングしてある技術報告書読んだ?」

「ついこの間退職してしまったAさんに聞かないと、どこに対象データが記載された技術文書があるかわからないな。。。」

上記のように、せっかく蓄積してきた自社の財産をうまく活用できず、現場の技術者や研究者の生産性を低下させてしまっている事例は、実は少なくありません。

シナモンでは、上記課題を一括で解決できるAIプロダクトを開発し、販売を開始しました。こちらは、デジタルデータはもちろん、PDFやドキュメント(紙)であっても管理・検索対象として活用できます。既存のナレッジマネジメントシステムでは、デジタルデータ化されたもの、つまりメタデータ化されているものしか、その文書内の内容についての検索はできませんでした。しかし、シナモンではAI-OCRの読取技術を適用することで、印字はもちろん手書きの文書も読取を可能にし、また、後続するAI検索システムで、AI-OCRで読取れなかった文字の欠損や誤字を許容することで、高い検索精度を実現しています。

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技術伝承や知見のリアルタイムな共有は、今後企業競争力を強化していく上で欠かせない命題となっています。ベテラン技術者の高齢化や優秀な人材の獲得競争が激化している昨今、シナモンの提供するAIプロダクトが、本当の意味での蓄積された技術力を最大限に発揮できる世界の実現に寄与できればと思います。

詳細資料はPDFにて準備しております。ご興味のある方は、下記サイトより資料をご請求ください。
https://www.engineering-eye.com/inquiry/q183/