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MSC製品テクニカルレポート

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          MSC製品テクニカルレポート    Vol.43 2014.3.17
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●●●Vol.43 目次●●●
 1.リリースのお知らせ
 2.ある技術者の声
 3.SimCompanion お役立ち情報
 4.『MSC Software 2014 USERS CONFERENCE』開催のお知らせ
 5.お客様の広場 『engineering-eye』引っ越しのお知らせ
 6.エムエスシーソフトウェア株式会社開催セミナー情報

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□□ 1.リリースのお知らせ
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 ◇Marc 2013.1 日本語版マニュアルがリリースされました。
    ・インストレーション/オペレーションガイド
    ・リリースガイド

 ◇Patran 2013 がリリースされました。
  新機能ハイライト:
    ・新しいOP2ファイルをサポート
    ・接触ペアによる接触定義
    ・Nastran組み込み型疲労解析機能に対応

 ◇FEA 2013 がリリースされました。

 ◇AFEA 2013 がリリースされました。

 ◇MSC Nastran Desktop with Patran 2013 がリリースされました。
    
 ◇MSC Nastran 2012.2 日本語クイックリファレンスガイドがリリースされました。
    

 ダウンロードセンター(SDC)からダウンロードしてご利用ください。

 https://mscsoftware.subscribenet.com
 SDCにアクセスするにはユーザー登録が必要です。
 貴社ご契約担当者様にご確認ください。


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□□ 2.ある技術者の声
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◇実測とCAEの比較における注意点

 実測(ひずみゲージ等で測定)とCAEで、応力を比較することがあると思いま
 すが、この場合の注意点の一つに応力の方向を合わせるということがありま
 す。とても基本的なことだとは思いますが、今回はCAEにより求まる応力テン
 ソルからその方向の応力を算出する手順を簡単に説明いたします。

 もちろん、ポストプロセッサで座標系を作成し、その方向の応力を算出する
 方法もあります。しかし、測定点が複数個あり、ひずみゲージの方向がそれ
 ぞれ異なる時には、いくつも座標系を作成して、それぞれの応力を出力しな
 ければなりません。このような場合は、下記方法が有効だと私は思います。

 まず、応力テンソルを出力し、算出したい方向(A方向とする)の単位ベクト
 ル(大きさが1のベクトル)を掛けます。これにより、A方向を法線とする面
 に加わる応力ベクトルが算出されます。これは、コーシーの公式と呼ばれて
 います。この応力ベクトルに、さらにA方向の単位ベクトルを掛けるとその方
 向のみの応力値が算出されます。つまり、応力テンソルに、A方向の単位ベク
 トルを2回掛けるとA方向の応力値が算出されます。

 このように、応力テンソルを一回出力すればそこから、表計算ソフトを使用
 して、各方向の応力値を簡単に算出することができます。

 参考として、具体例を下記に示します。

 応力テンソルが下記の時、(x,y,z)=(1/√14,2/√14,3/√14)方向の応力を算
 出します。
 σxx=0.02333MPa
 σyy=0.09333MPa
 σzz=0.21MPa
 σxy=σyx=0.04666MPa
 σyz=σzy=0.14MPa
 σzx=σxz=0.06999MPa

 この場合、応力ベクトルは、下記になります。
 x成分は、σxx*(1/√14)+σxy*(2/√14)+σxz*(3/√14)=0.087293
 y成分は、σyx*(1/√14)+σyy*(2/√14)+σyz*(3/√14)=0.174607
 z成分は、σzx*(1/√14)+σzy*(2/√14)+σzz*(3/√14)=0.261913

 さらに、この応力ベクトルに(1/√14,2/√14,3/√14)を掛けると、
 0.087293*(1/√14)+0.174607*(2/√14)+0.261913*(3/√14)=0.32666MPa

 以上のように、求めたい方向の応力を算出することができます。


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□□ 3.SimCompanion お役立ち情報
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 ◇SimCompanionの新着情報や、よくある質問についての情報です。
  SimCompanionを覗いてみてください。

 【新着紹介】
 ・Patran
  KB8021489 Patran2013による大規模なEnhance OP2ファイルのアタッチの問題
  DOC10512  Patran2013 による接触の定義(MSC Nastran Preference)
  KB8021475 2部品のメッシュモデルの面が一致するように
        位置合わせを行いたい[Patran]

 ・Nastran
  KB8021498 サブケース毎にCASIを選択可能?
  KB8021497 Windows 版 Nastran で、バッチ処理にてジョブを逐次実行する
        方法を教えて下さい。
  KB8021503 SOL 103,106,145 および SOL400 で異なる手法(extseout,exout,DMAP)
        での剛性マトリクスの出力

 【よくある質問】
 ・Patran
  KB8000764 時刻歴温度荷重の定義
  KB8004242 Patranでの遠心力の定義方法

 ・Nastran
  KB8004629 UFM、UIM、UWM、SFM、SWM番号についての対応方法
  KB8002419 線形GAPを使った際に UWM9095(CSTRDISP)が多数出るが、
        解析精度が悪いのですか。

 ・Marc
  KB8002091 リスタート解析時の材料特性変更
  KB8001913 接触解析が Exit No. 2011 で停止してしまう
  
 「SimCompanion」へはこちらから
  http://simcompanion.mscsoftware.com/infocenter/index?page=home
  SimCompanionにアクセスするにはユーザー登録が必要です。

 弊社お客様の広場と一括でご登録いただけます。
  ---> http://www.eng-eye.com/closeup/msc/customer.html


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□□ 4.『MSC Software 2014 USERS CONFERENCE』開催のお知らせ
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 ◇エムエスシーソフトウェア主催『MSC Software 2014 USERS CONFERENCE』
  が開催されます。 

【開催概要】
  ◇日程: 2014年5月28日(水)
        午前:基調講演/午後:ユーザー様事例発表/懇親会      
  ◇会場: 東京コンファレンスセンター・品川

  開発ロードマップ、最新技術動向の発表や、新製品リリース詳細の紹介も
  あるようです。
  弊社もランチオンセッションで発表させていただく予定です。
  スケジュールを確保頂き、ぜひご参加ください。


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□□ 5.『engineering-eye』引っ越しのお知らせ
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 システム変更のため、『engineering-eye』が引っ越します。

 現在引っ越し作業を行っておりますので、MSC関連ページやお客様の広場の
 更新ができません。現在のengineering-eyeは引き続き御利用いただけます。
 
 新engineering-eyeは5月中旬公開の予定です。
 
 ユーザー様に有用な情報をご提供できるよう努力していきますので、今後も
 ご活用をお願いいたします。


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□□ 6.エムエスシーソフトウェア株式会社開催セミナー情報
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 ◇下記の定期トレーニングコースが弊社からお申込みいただけます。
  2014年6月の日程まで申込み受付中です。

 ・MSC Nastran Desktop入門トレーニング
 ・SimXpertストラクチャワークスペース(構造解析)入門トレーニング
 ・Patran入門・中級トレーニング
 ・MSC Nastran入門・動解析トレーニング、接触解析入門
 ・Marc 初級・接触解析トレーニング

 [ MSC Nastran Desktop ]
     http://www.eng-eye.com/seminar/md_nastran_desktop.html

 [ SimXpert  ]  http://www.eng-eye.com/seminar/simxpert.html

 [  Patran  ]  http://www.eng-eye.com/seminar/patran.html

 [ MSC Nastran ]  http://www.eng-eye.com/seminar/nastran.html

 [  Marc   ]  http://www.eng-eye.com/seminar/marc.html


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 本メールの配信に関するお問合せ  -->  msc@ctc-g.co.jp
 保守ユーザー様の技術的なお問合せ-->  msc_sup@ctc-g.co.jp
 【ウェブサイト】
 業務案内: http://www.eng-eye.com/
 MSC製品 : http://www.eng-eye.com/closeup/msc/
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