ジャンボ旅客機のコンクリート壁への衝突解析
航空機が原子力関連等の重要な施設に衝突する際の危険性については80年代ころから調査されてきたが、その際の議論の対象は戦闘機であり、大型旅客機は考慮されていなかった。しかし、ジャンボ旅客機は戦闘機と比較すると重量が10倍以上も大きく、衝突時の被害は戦闘機の場合と比べものにならないほど甚大だと考えられる。AUTODYNを用いることで、ジャンボ旅客機がコンクリート壁に衝突する解析を実施し、安全解析のためのデータを得ることが可能である。
解析条件
| ジャンボ旅客機 |
|
|---|---|
| 鉄筋コンクリート壁 |
|
- ジャンボ旅客機メッシュはポリゴンデータから TrueGrid を用いて作成。Shellソルバーを適用。
- 鉄筋コンクリート壁に関しては、コンクリートはLagrangeソルバー、鉄筋はBeamソルバーを適用。
- Lagrange/Lagrange (Shell, Beamを含む) 相互作用を設定。
解析結果
主な参考文献
- M. Itoh et al., "Computer Simulation of a Boeing 747 Passenger Jet Crashing into a Reinforced Concrete Wall", 1st Int. Symp. on Explosion, Shock Wave and Hypervelocity Phenomena, Mar. 15-17, 2004, Kumamoto, Japan
- 片山雅英他,「高速衝突と爆発を被る鉄筋コンクリート構造物の変形破壊挙動の数値解析法」,計算工学講演会論文集、Vol.9（2004）
- 片山雅英他,「RC構造物への航空機衝突問題に関する数値解析的検討」,平成16年度衝撃波シンポジウム講演論文集（2004）pp.177-180
- X. Quan et al., "Applications of a coupled multi-solver approach in evaluating damage of reinforced concrete walls from shock and impact", 18th Int. Conf. on Structural Mech. in Reactor Tech.(SMiRT 18), Aug. 7-12, 2005, Beijing, China
- M. Katayama et.al., "Numerical Simulation of Jumbo Jet Impacting on Thick Concrete Walls - Effects of Reinforcement and Wall Thickness", 2nd Asian Conference on High Pressure Research (ACHPR-2), Nov. 1-5, 2004, Nara, Japan
