過去のバージョン情報
FLAC3D V.3.1の主なバージョンアップ項目:V.3.0 → V.3.1
バージョン3.1では、マルチプロセッサ・64bit Windowsへの対応、Embedded Liner(埋め込み補強要素)の追加など、大規模モデルへの対応、解析機能の追加他、大幅な機能強化が施されています。
パラレルプロセッシング
主なグリッドの力学的計算は、現在マルチスレッド化され、マルチプロセッサが利用できます。パラレルプロセッシングは標準的なV.3.1の機能であり、2プロセッサで約1.8倍の速度です。また、UDMとも融合します。
Nodal Mixed Discretization (NMD法)
FLAC3D V.3.1では、線形4面体を扱うNodal Mixed Discretization (NMD)機能が実行できます。NMDは、可塑性による体積拘束による塑性流動の間にそれらの領域で見られる過剰剛性挙動を抑えます。この機能で、領域の体積挙動は、そのグリッドポイントを共有しながら、領域上で平均化されます。NMD適用の効果は、領域当たりの自由度数を増加させ、その結果、個々の領域において、たとえば摩擦のない材料の古典的な非圧縮性状態による更なる拘束を可能にします。このテクニックの利点は、現在のFLAC3Dに装備されている標準のMixed Discretization (MD)に比べて、6面体の領域にドメインの離散化を必要としないということです。このロジックはその結果、現存する4面体メッシュ生成を可能にします。
Embedded Liner(埋め込み補強要素)
ライナーとFLAC3Dのグリッド間で生じるせん断方向の摩擦による相互作用をシェルの構造挙動として提供します。そして、ノーマル方向に圧縮力と引張り力の両方を伝えることができ、そのライナーはグリッドよりフリーとなります(そして次に接触します)。FLAC3Dでは、ライナーは片面です。すなわち、格子との相互作用はライナーの片方の面上に起こるだけです。Embedded Linerは、片面を両面に拡張しました。
このEmbedded Linerは、それぞれの側の、ノーマルカップリングばね引っ張り強度と剛性、せん断カップリングばね粘性、残粘性、摩擦角、剛性の独立した特性を扱います。
Embedded Linerは、そのEmbedded Linerのそれぞれの側の異なった特性による土留壁の主なグリッドと両側の間で相互作用が必要となる土留壁のような解析をより正確にモデル化できます。
内蔵ヘルプ機能
検索機能付きヘルプがFLAC3Dのメニューから利用可能になります。
64ビット版
FLAC3D 64ビット版により、モデルサイズがほぼ無制限になります(17GBのアドレス可能メモリ)。