さまざまな切削現象に対応
(1)断続切削
被削材の形状として任意の形状を取り扱うことができるようになり、以下のような断続的に切削を行なう場合についてもシミュレーションが可能になりました、溝に残るバリの形状、切削抵抗の変化等を予測することができます。
(2)複数の材料を削る
被削材がいくつかの材料からなっている場合もモデリングが可能にまりました、以下の図のように外側から内側にかけて硬さが違う材料が層になっているようなものを一気に削る場合、切削抵抗の変動、切り屑の違い等を予測することができます。
(3)振動モデル
工具の境界条件として動的な条件が設定できるようになりました、これによって強制的に振動を加える振動切削のようなもの、ばね定数と減衰係数を定義する振動モデルの両方がモデル化可能になりました。
入力するパラメータは以下の通りである。
強制振動 (周波数、振幅)
振動モデル (ばね定数、減衰係数)
(4)切り屑の破断
切り屑の破断についてもモデル化が可能になりました、切削条件によって切り屑破断が起こるかどうか、どのようになるかがシミュレーション可能です。
以下の例は、他の条件はそのままでフィードを0.3mmから0.5mmに変更した場合の切り屑の違いを示したものです。
(5)温度境界の設定
工具及び被削材の境界条件として温度を指定することが可能になりました、これによってクーラントのモデル化及び事前に被削材に熱を与えた場合等のシミュレーションが可能になります。