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詳細UDEC/3DEC:2次元/3次元個別要素法解析プログラム

バージョン情報

2次元個別要素法解析プログラム UDEC、最新版 Version4.0 好評発売中!

【2次元個別要素法解析プログラムUDEC】バージョン4.0では、グラフィカルユーザーインターフェイスの機能アップ、UDMオプションのラインナップなど、大幅な操作性の向上の他、様々な機能が追加されています。

UDEC V.4.0の主なバージョンアップ項目:V.3.1→V.4.0

グラフィカルユーザインターフェイス(GIIC)

新しいグラフィカルユーザインタフェース(GIIC)は、すべてのUDECの機能をグラフィックツールで利用できます。コマンドライン入力も、このインターフェースの中で利用できます。GIICは、ユーザーがモデル形状を画面上で作成することをサポートします。構造要素、境界条件は、より簡単に、より正確に作成できます。物性データベースも使用可能です。また、様々な画面表示のメニューも用意しています。

 プロジェクトツリー他サブウィンドウが整備されたGUI
 左上:ジョイントセットは、JSETツールによりヴィジュアルに設定可能。
右上:ブロックは、rangeツールにより削除可能。
下:境界条件は、boundaryツールによりヴィジュアルに設定可能。
 左:材料特性データベースは、マテリアルのモデルへの設定や、ユーザー定義マテリアルを簡単に生成し、データベースに登録できる環境を提供します。
右:プロジェクトツリーは、モデル作成プロセス全体の管理、各プロセスへの簡単なアクセスを提供します。
 様々なコンター、ベクトル表示が可能
要素の構成則およびジョイントの構成則の組み込み機能

新しいオプションとして、C++から要素の構成則を作成し、DLL(ダイナミックリンクライブラリ)ファイルとしてコンパイルしUDECにリンクすることが可能となります。C++のDLL形式の構成則モデルは、UDECに組み込まれたモデルと同様な速さで実行されます。さらに、19の既に用意された構成則モデルがこのオプションの一部として提供されます。この新しい機能は、「CONFIG」と「ZONE」コマンドでアクセスできます。他のユーザーが作成したDLLファイルの例は公表できる場合はITASCAのWebサイトで公表します。
また、UDMオプションの一部として、ジョイント構成則モデルもDLLファイルにコンパイルすることができます。この機能は、「CONFIG」と「JMODEL」コマンドでアクセスできます。こちらも、ITASCAのWebサイトで他のユーザーが作成したDLLファイル例を公表します(公表できるもののみ)。
※本機能を使用するためには、UDMオプションを別途追加する必要があります。

ネットワークライセンス

ネットワークライセンスキーは、1つのライセンスキーを任意のネットワーク上のPCに設置することにより、個々のユーザーはネットワーク上のどのPC上でも、UDECを実行することが可能となります。ネットワークライセンスを導入する場合には特別なライセンス発行とインストールが必要ですので、詳細はお問い合わせ下さい。

ブロックの表示・非表示

個々またはグループされたブロックは、非表示にすることができます。この機能は画面表示をわかりやすくするために使用するだけでなく、モデル作成にも非常に有効に使用することができます。ジョイント生成、ゾーン生成、物性の指定は表示されているブロックのみで行うことができます。

「BLOCK fill」コマンド

UDECの解析で、掘削と埋め戻し解析機能が組み込まれました。この新しい機能により、ゾーンをヌルすることの代わりにゾーンを削除することによりブロックを掘削します。埋め戻しが必要なとき、「BLOCK fill」コマンドから掘削箇所に新しいブロックを生成することが可能です。新たなブロックには、ジョイントおよびゾーンの生成、および応力と物性を与えることができます。また、このブロックは、変形後の掘削形状に対応します。掘削領域一部の埋め戻し解析も可能です。

 Block fill コマンドは掘削、埋め戻しに使用可能
倍精度バージョン

UDEC V.4.0には、単精度バージョンと、倍精度バージョン両方が用意されています。倍精度バージョンでは、何千ものタイムステップの後に変数の合計値が、変数の増分値に比べて非常に大きくとなるケース(例えば、クリープ解析においては、変位の合計値は1ステップの変位増分値に比べて約6桁も大きい)において、精度よくシミュレーションが可能となります。

混合離散化手法

混合離散化手法は、塑性大変形解析機能を向上させるために追加された手法です。すなわち、UDECの三角形ゾーンの内部にさらに四角形ゾーンを分割する方法が組み込まれました。

2相流解析機能

UDECでは、ジョイント内部の2相流を含む流体のシミュレーションが可能です。2相流解析は、石油工業、農業、汚染問題、廃棄物処理、ガス貯蔵、斜面安定等、多くのフィールドで応用が可能です。UDECでは、混合せず、なおかつ圧縮性がほとんどない流体を考慮しています(すなわち、密度の空間変化は考慮しません)。

 加圧したガスを含んだ地下空洞における流量と圧力水頭の出力例
TCP/IP接続による他のITASCAコードとの連携機能

UDEC V.4.0では、同じPC上で動作している2以上のITASCAコード間で、高速なデータ交換が可能です。他の全てのITASCAコードにも、この機能があります。一つの応用例として、UDECモデルの掘削部分をPFC2Dでの粒子集合体でモデル化し、粒子の境界条件はUDECの結果から与えるということが考えられます。コード間のデータ転送は、大量なデータを1つのコマンドで変換できるSOCKET IO FISH機能で行います。

安全率計算機能

モデルの安全率計算を行うための「SOLVE fos」コマンドが追加されました。せん断強度低下法(SSR)による安全率計算手法が組み込まれました。ユーザーは計算において特定のゾーンとジョイント物性を設定します。

UDEC V.3.1の主なバージョンアップ項目:V3.0 → V.3.1

ブロック内部の間隙水圧の取り扱いが可能。

ブロック内部の間隙水圧を考慮する機能が追加されました(流体の流れはジョイント内部でのみ考慮可能)。

座標値の倍精度計算機能。

ブロックコーナーの座標値は倍精度で計算でき、数千を超える計算サイクルの問題に対し精度が向上されます。

セルロジック。

新しい接触を判断するロジックがUDECに追加されました。このロジックには「セルマッピング」方法を用い、ブロックが他のブロックから分離する問題も考慮可能となり、斜面を転落していくブロックのモデリングが可能になります。

FISH機能の拡張。

FISH 言語のデータ構造に、ユーザー定義用の変数が追加されました(すなわちb_extra, z_extra, gp_extraを用い、ユーザーがブロック、ゾーン、グリッドにおけるパラメータを定義することが可能になりました)。これらの変数はFISHに保存され、ゾーンおよびグリッドの変数についてはコンター図の作成もできます。

グラフィック機能拡張。

PLOT label, PLOT line, PLOT arrowコマンドでユーザーがグラフィックス画面に項目を追加することが可能となりました。テキスト文字と矢印などは、補足・注釈とし追加できます。ユーザー定義されたラベルは履歴およびテーブル図にも付加できます。

グラフィック機能拡張。

業界標準フォーマットへのグラフィックスファイル出力機能が追加されました。対応フォーマットは次の通りです。
Windowsクリップボード、BMP、EMF、JPEG、PCX

ユーザーズマニュアルの改訂。

改訂されたマニュアルセット内容は以下の通りです。

  • User's Guide
  • Command Reference
  • FISH in UDEC
  • Theory and Background and Special Features
  • Verification Problems and Example Applications
  • Command and FISH Reference Summary
  • Index

全マニュアルはインストールCD-ROMで提供され、Acrobat Readerで表示可能です。 Acrobat Readerの検索機能により、全てのマニュアルには検索機能の利用が可能です。


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