基本パッケージの構成紹介
Modal Flex
モード合成法使用のためのパッケージ
従来の機構解析ソフトの多くがモード合成法による弾性体計算のみのサポートであるのに対し、DAFULは開発当初から直接積分法(FEM)をサポートしており、これはDAFULの大きな特徴の1つとなっています。しかし、計算の高速化の観点から、モード合成法が依然として有用なケースも存在します。そのニーズに対応すべく、DAFULではモード合成法の使用を可能としています。
Linear
実固有値ソルバー機能
構造解析ソフトウェアと同様に弾性体(FEM, MeshFree)に対して、部品単体の固有値解析を実施できます。さらに、複数の部品からなる系に対し、システムの固有値解析を実施できます。
周波数応答解析
固有値解析の結果を用いて、任意の周波数で加振した際の各部の応答倍率を計算します。
Matlab Interface Toolkit
Matlabとの連成により、制御ロジックのシミュレーションが可能に
制御系設計ツールとしてのMatlab/Simulinkと機構解析ツールのDAFULを連成させることにより、設計した制御ロジックのシミュレーションが可能となります。
簡単操作により手軽に連成可能
連成のための操作は非常に簡単。DAFUL側ではモデルを作成する際に、入出力パラメータを変数として登録するだけです。またMatlab/Simulink側では、DAFULからエクスポートされたmファイルを実行することでSimulink上にDAFULブロックが生成されますので、そこに信号の流れをモデル化するだけで完成です。
FMI Interface Toolkit
FMIのスレーブ機能をサポートしています
Fatigue Toolkit
疲労評価のためのツールキット
ポストプロセッサ内にて、DAFULのFEM動解析結果を1サイクルとして繰り返し変形に対する疲労を計算します。材料の疲労特性として応力-サイクル関係もしくは歪み-サイクル関係を用いることで、DAFUL計算結果が疲労度に変換され、コンター図でその結果を確認することができます。これにより、機構、構造、疲労の3種類の解析を全てDAFUL内部で済ますことができます。
FEM結果の補正機能
DAFULのFEM結果を補正する機能として、Mean Stress EffectとPlasticity Effectがあります。
Mean Stress Effect は1サイクルの応力(歪み)振幅に、応力(歪み)の平均値を考慮した補正をかける機能で、両振り応力や片振り応力の違いなど、応力振幅だけでは算出できない効果を考慮します。
後者は応力集中により局所的に塑性変形する効果を考慮する補正で、Neuber則とESED(Equivalent strain energy density)則を選択することができます。