KHT2009、AISTJAN2009、OBUQ
内容・特徴
KHT2009、AISTJAN2009及びOBUQは独立行政法人 産業技術総合研究所の田中克己博士によって研究・開発された、高エネルギー物質や可燃性気体などの爆発・燃焼特性及び爆風威力を解析するためのWindows® 専用プログラムです。これら3つのプログラムをDePAS(Detonation Property Analysis System)パッケージソフトウェアとして新たにリリース致しました。
田中博士の長年に及ぶ研究成果と豊富な経験に基づいたプログラム及び熱力学データによって、高エネルギー物質や可燃性気体などの爆轟特性、C-J等エントロピー膨張特性、Hugoniot(ユゴニオ)、ロケット性能、爆風特性、定容・定圧燃焼特性などの評価を精度良く行うことができます。
出力結果はMicrosoft® Excel® などで読み込み可能なCSV形式で保存されるため、解析結果を簡単にグラフ表示して、解析結果を視覚的に評価することができます。また、本プログラムで算出したJWLパラメータや定容燃焼特性を衝撃解析ソフトウェアANSYS AUTODYNの初期条件として適用することで、精度の高い流体-構造連成解析を実現することができます。
凝縮系高エネルギー物質解析プログラム KHT2009
火薬・爆薬および数100気圧の高圧ガスなどの凝縮系高エネルギー物質に対して、以下の特性を解析することができます。また、一次元爆風解析プログラムOBUQに適用可能な爆源の初期データを作成することができます。
- Chapman-Jouguet(C-J)爆轟特性解析
- C-J等エントロピー膨張特性
- Hugoniot
- Taylor Wave
- 等容/定圧燃焼の断熱火炎温度
- ロケット性能
- 爆風
- 指定した温度・圧力での平衡組成計算
KHT2003からの主な更新内容は以下です。
- フォルダ構成の変更
- 適用可能な化合物・元素の拡張
- 熱力学データベースの拡充
- OBUQの入力データの自動作成
- その他バグフィックス


爆発燃焼解析プログラム AISTJAN2009
JANNAFの熱力学データに基づいて、可燃性気体、粉塵、液滴などについて、以下の特性を解析することができます。また、一次元爆風解析プログラムOBUQに適用可能な爆源の初期データを作成することができます。
- Chapman-Jouguet(C-J)爆轟特性解析
- C-J等エントロピー膨張特性
- Hugoniot
- Taylor Wave
- 等容/定圧燃焼の断熱火炎温度
- ロケット性能
- 爆風
- 指定した温度・圧力での平衡組成計算
AISTJAN(初期バージョン)からの主な更新内容は以下です。
- フォルダ構成の変更
- 液滴、粉塵を含む可燃性気体の燃焼爆発特性解析
- 適用可能な化合物・元素の拡張
- OBUQの入力データの自動作成
- その他バグフィックス


一次元爆風解析プログラム OBUQ
OBUQ(One Dimensional Blast Wave and Underwater Detonation by q-method)コードは一次元爆風および水中爆発解析プログラムです。気体または水中内の爆風現象をLagrange流体力学式の差分法による解析手法を用いて解析します。解析体系は球対称、軸対称及び平板体系から選択できます。爆発生成ガスの状態方程式はKHT2009またはAISTJAN2009から出力される等エントロピー膨張式が適用されます。


動作環境
- Windows 10
開発元
独立行政法人 産業技術総合研究所
田中 克己