
ウレンコ社のウラン濃縮計画システム
ウレンコ社向け、生産の効率化・在庫の削減・顧客サービス向上のための計画システムの開発。(Lanner社)
背景
ウレンコ社は、1971年にドイツ、オランダ、イギリスが共同出資して設立したウラン濃縮会社であり、現在、世界のウラン濃縮事業の約15%以上を占めています。ウラン濃縮市場の複雑化および競争激化のため、ウレンコ社は、Lanner社に、生産の効率化、在庫の削減、顧客サービス向上のための計画システムの開発を依頼しました。
ウレンコ社のウラン濃縮工程では、天然ウラン(ウラン235含有率約1%で残りはウラン238)から原子炉の燃料棒に適する燃料を製造するために、ウラン235とウラン238の混合物を気体の六フッ化ウランにした後、両者の質量の違いを利用して遠心分離機によって濃縮ウランガス(ウラン235含有率約2.5〜5.0%)を取り出しています。ウレンコ社は、現在、遠心分離機によるウラン濃縮においては世界のリーダーとして認められており、その工程は、従来の方法と比べて多くの優れた点があります。特に、プラント性能の範囲内で任意の含有率の濃縮ウランを製造する能力を持っています。これは、より高い含有率とより低い含有率の濃縮ウランを混合することによって製造されます。
ウレンコ社の生産工程は複雑で、計画チームは、下記のようなさまざまな課題を最適化する必要がありました。
- さまざまな含有率の濃縮ウランの製造
- 天然ウランからの製造、濃縮ウラン混合による製造、在庫からの製造などの受注生産
- 複雑な在庫管理アルゴリズムの組み込み
- 規定に基づく計画ツールの作成
- 統計量のExcel出力
結論
Lanner社の開発した計画システムは、4サイト5ユーザーの計画チームが、生産工程をモデル化して、顧客要件を満たすための生産能力を評価する高速でフレキシブルなアプリケーションを提供します。このシステムは、ウレンコ社の計画システムにとって、下記のように有益でした。
- 顧客へのリードタイムの短縮
- 新規顧客要件や顧客要件変更の見積り期間を”日”単位から”時間”単位に短縮
- サイト毎の作業負荷の効率的なバランス調整
- 非効率な生産と在庫を最小限に抑制
- 在庫状況の長期シミュレーション
- 統計量とグラフによる計画の改善
- 対面会議を必要としない効率的な計画の作成
計画システムの特長
- 双方向のグラフィカルな計画掲示板
- Windows型ナビゲーションによる使いやすいインターフェイス
- 分散型マルチユーザーデータベースシステム
- SAPシステムへのインターフェイス
- サイト間の安全なデータ交換
- 複雑な在庫管理アルゴリズムの組み込み
- 規定に基づく計画ツールの作成
- 統計量のExcel出力
Lanner社のアプリケーション開発グループ
Lanner社の開発チームは、マイクロソフト認定ソリューションプロバイダーと同等の技能を持ち、各種言語によるプログラミング、データベース設計、システム構築だけでなく、分散プログラミング、WEB設計、オブジェクト指向技術などの分野にも精通しています。
コアコンピテンスは下記の通り。
- 言語 : C++/C、Visual Basic
- データベース : MS Access、MS SQL Server
- 管理 : Microsoft Transaction Server
- 技術 : COM、UMLを用いたオブジェクト指向モデリング