
シミュレーションモデル自動作成ツール
今回はフォード社(Ford Motor Company)におけるエンジン組立ラインのWITNESSシミュレーションモデルを自動的に作成するツール開発の紹介を致します。
会社―●フォードモーター社
産業―●自動車メーカー
応用―●エンジンラインのプラニング
利益―●迅速なシミュレーションの立案、モデル化工数削減
フォード社は、エンジン製造設備の設計を迅速化するために、1980年代半ばからWITNESSを利用しています。これまでに多くのエンジン組立ラインがWITNESSによってシミュレートされており、その結果はライン設計に反映されてきました。
近年技術革新の速度がフォード社内でも加速するにともない、エンジン組立ラインのシミュレーションのモデル作成においてもスピードアップを求められるようになりました。
そこで、フォード社とLannerの担当者は協力して、Excelのスプレッドシートに含まれているデータから、エンジン組立ラインのWITNESSモデルを自動的に作成するFAST( Ford Assembly Simulation Tool)と称されるインターフェイスを作成しました。
ユーザーはExcelに入力後実行ボタンを押すだけでWITNESSモデルを作成する事ができるようになりました。
Excelのスプレッドシートに含まれているデータはワークスタンダードと配置図のデータになります。ワークスタンダードとは完成されたエンジンを生産するために実行されなければならない全ての組立作業のリストで、信頼度やメンテナンスのデータ、シフトパターン、現場制御ロジックなどのその他の情報です。
データが全て入力されると、Excelアプリケーションが自動的に最終的なモデルを作成します。
フォード社はFASTにより、モデルを作成するのに要する時間を大幅に短縮しました。また、WITNESSの専門家でないユーザーが自信を持ってモデルを作成し利用できる機会をつくりました。
フォード社は今後FASTをシリンダーヘッド、エンジンブロック、クランクシャフトなどの部品を生産する機械加工ラインを含む様々な分野のシミュレーションに適用していく計画です。