
大手製薬会社における業務改善
110億ポンド以上の売上を誇る世界の大手製薬会社であるアストラゼネカ社(AstraZeneca)様にとっては、新薬の長期的な需要に対応する生産能力確保が、同社の将来の収益性にとって極めて重大な因子となっています。一般的に医薬品のバルク製造は、最先端のマルチステージプロセス設備で実施されています。同社は、サプライチェーンの能力を検証するために、まずは製造工場の詳細な分析をLanner グループ(WITNESS開発元)に委託しました。
Lanner グループは、WITNESSを活用して、下記のシミュレーションコンサルティングを実施しました。
Goal − プロジェクトの目標
- 倉庫までの製造工程の各段階で原料のタイムリーな移動を確保する。
- 提案された機器の数がスループットを満たすのに十分であったかどうかを検証する。
- オペレータの数、シフトおよびスキルレベルを最適化する。
- 生産能力を増大させるための「スマートな」スケジューリングルールを発見する。
Benefit − 利益、成果
- 倉庫と生産工場間の材料移動をコントロールするために、2フットプリントカンバンシステム(two-footprint kanban system)というシステムを開発&試験することで、製造プロセスの週7日稼動を維持しながら、倉庫においては週5日稼動を実現しました。
- 稼動前に特定のオペレータを補充し、訓練し投入することにより、数百万ドルの生産損失を回避できました。
- よりスマートな製造スケジューリング・ルールによって10%の生産能力がアップしました。
- 重複する作業の削減をするなど、各工場に配属されたプロジェクトチーム全体の最良運用方法を見極め、その効果検証をすることが可能となりました。
- シフトの引き継ぎ時のコミュニケーションの弱点が特定されました。これら弱点を克服するために、フィジカルプロダクションボード(physical production board)を開発し、このボードをコントロールルームに配置することで、バッチの位置や、次の作業の時間と種類など、工場の現状を一目で理解出来るようになりました。