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詳細WITNESS:生産・物流・プロセスシミュレーションソフトウェア

問題解決の流れ

問題解決の流れ 1

シミュレーションを利用した問題解決の流れは、例えば下図のようになります。WITNESSはピンク色で示した部分に適用できます。

WITNESS Solution - an Work Flow

問題解決の流れ 2

解決すべき問題点の設定

モデル構築の目的を明確にした上でWITNESSで何を、またはどの範囲をモデル化すべきかを考えます。

詳細でかつ広い業務範囲を扱う大規模なモデルも作ることができますが、大きなモデルの構築には時間もかかります。問題点が細分化されモデル構築の目的が明確であれば、効果的なモデルを短時間で作成し結果を求める事ができます。

必要データの収集・解析

実際の工場や倉庫などで、処理経路やレイアウト、処理時間や作業時間、部品や原料の入荷量の変化、生産の状況、故障や段取り換えの実態を把握し整理します。このデータをWITNESSモデルに各種パラメータとして与え、シミュレーションを実施することになります。またシミュレーション結果を実際と比較してモデルのパフォーマンスをみる(現状再現)時にもデータは必要となります。

これから新しく作る工場のシミュレーションや、交通問題を扱うシミュレーションなどでは、十分なデータがとれない場合があります。この場合は設備・機械のスペックや入荷スケジュールなどの与件、目標生産個数や目標稼働率などからデータを作成することになります。目標数値を達成するための設備数・人員数等を、シミュレーションを通して逐次把握してゆくわけです。

モデル化の検討

利用可能なデータの制約のなかで、解決すべき問題点をシミュレーション可能なモデルを作成するための方針を検討します。さらに施設、人員、部品、原料、製品等をどのようにWITNESSにてモデル化方法やモデルへのデータの入出力方法も検討する必要があります。

問題解決の流れ 3

シミュレーションモデルの構築

WITNESSを用いてモデルを構築します。モデルは、「エレメント」と呼ばれるオブジェクトを組み合わせることにより作成します。各エレメントの特性・動作ロジック、他のエレメントとの関係などを記述し、モデルを構築してゆきます。

現状再現

シミュレーションを実施し、現状再現(テスト)をします。実際のデータとシミュレーション結果が異なる場合、何かが間違っていたならデバッグします。あるいは、何か重要な要素を見落としているのかもしれません。このような場合には新たなデータとりやモデル構造のみなおしが必要となるでしょう。現状がうまく再現できるようにモデルをチューニングしてゆきます。

この段階で十分な現状再現精度を得ておけば、条件を変更してのシミュレーションも精度の高いものとなります。

条件の変更

現在描いている改善案(新規導入設備や人員強化など)をパラメータ(台数や人数)の変化としてモデルに与え、シミュレーションして結果を得ます。いくつもの代替案がある場合、シミュレーションは何十ケース、ときには何百ケースにもおよぶ時もあります。このような場合にはオプションのEXPERIMENTERを利用して自動的に最適解を探索する方法も考えられます。

結果の検証・評価

シミュレーション結果としてWITNESSが生成する各種グラフィックス、各種統計やグラフ、ワークシートオブジェクト等を整理し、検証・評価し、問題の解決策を立案してゆきます。OLE機能やワークシートオブジェクトを利用(Microsoft Excelとの連携)すれば効率的に作業を進める事ができます。

第三者へのプレゼンテーション

解決策のプレゼンテーションにもWITNESSのアニメーション画像を利用してください。OLE機能やAVIファイル生成機能、標準搭載のQuick3D(3次元表示機能)を利用することも一案です。