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関連ソフトウェアLS-DYNA:非線形・動的・流体構造連成シミュレーションツール

新機能紹介

version960

下記のほとんどの新しい機能がMPP版とSMP版の両方に取り入れられましたが、中にはSMP版専用の機能もあります。(注意:SMP版専用とは、MPP版では使用できないという意味であり、通常のシングルCPU版で勿論使用可能です。)
これらのSMP版専用の機能は近い将来MPP計算のために拡張され利用可能になる予定です。陰解法のMPP機能には固有値ソルバーの開発が必要とされ、そのソルバーはLS-DYNAの後のリリースのために現在開発中です。

  • 非圧縮流れソルバー(Navier-Stokes)が、要素タイプ31,32番で利用可能です。構造的との連成はまだ実現されていません
  • メタル・フォーミング問題における陰解法スプリング・バック計算の前に、アダプティブ法のメッシュ粗雑化が可能です
  • 陰解法と陽解法の両方で2次元アダプティブ法が使用できます(SMPバージョン専用)
  • メタル・フォーミングの工具の運動のための内部生成の滑らかな負荷曲線*DEFINE_CURVE_SMOOTH)が有効となりました
  • 接触タイプ*CONTACT_SPOTWELD_WITH_TORSIONを使用することによって、変形可能なスポット溶接でねじりの力を考慮することができます
  • Tie-break automatic接触が*CONTACT_AUTOMATIC_XXX_TIEBREAKで有効です(SMP専用)
  • *CONTACT_RIGID_SURFACEオプションが、道路の表面のモデル化(SMPバージョン専用)に利用可能となりました
  • 固定された剛壁PLANARとPLANAR_FINITEがバイナリー出力ファイルに一つのシェル要素によって表されます
  • 接触において、初期勘合がINTERFERENCE(干渉)オプションでモデル化することができます
  • layeredシェル理論が、より正確に薄層状シェルのせん断剛性を表すために積層モデルを含む幾つかの構成モデルに適用されました
  • 損傷のメカニズムが、構成モデル*MAT_SPOTWELD_DAMAGEにおいて有効となりました
  • 有限弾性ひずみ等方塑性モデル(*MAT_ FINITE_ELASTIC_STRAIN_PLASTICITY)がソリッド要素で有効となりました
  • 形状記憶合金材料(*MAT_SHAPE_MEMORY)が利用可能となりました
  • 材料(*MAT_MODIFIED_HONEYCOMB)のための参照形状が、任意の相対的な体積になった時かまたは時間増分が制限値に達した時、設定できます
    このオプションは現在、フル積分ソリッド要素を含むすべての要素タイプで利用可能です
  • 非直交材料軸がエアバッグ繊維モデルで利用可能です。*MAT_FABRICを参照してください
  • 下記の新しい構成モデルが有効となりました。
    梁要素に対して
    *MAT_MODIFIED_FORCE_LIMITED
    *MAT_SEISMIC_BEAM
    *MAT_CONCRETE_BEAM
    シェルとソリッド要素に対して
    *MAT_ELASTIC_VISCOPLASTIC_THERMAL
    シェル要素に対して
    *MAT_GURSON
    *MAT_GEPLASTIC_SRATE2000
    *MAT_ELASTIC_VISCOPLASTIC_THERMAL
    *MAT_COMPOSITE_LAYUP
    *MAT_COMPOSITE_LAYUP
    *MAT_COMPOSITE_DIRECT
    ソリッド要素に対して
    *MAT_JOHNSON_HOLMQUIST_CERAMICS
    *MAT_JOHNSON_HOLMQUIST_CONCRETE
    *MAT_INV_HYPERBOLIC_SIN
    *MAT_UNIFIED_CREEP
    *MAT_SOIL_BRICK
    *MAT_DRUCKER_PRAGER
    *MAT_RC_SHEAR_WALL
    そして全てのシェル要素に対して、  
    *MAT_SIMPLIFIED_JOHNSON_COOK(高速でJohnson-Cook塑性モデルの改善版)
  • 完全積分版のシェル要素(タイプ16番)がresultant構成モデルで利用可能となりました
  • 非局所的な破壊理論の材料モデル(*MAT_NONLOCAL)が金属材料の破壊予測のために実現されました
  • 面内に3つの積分点を持った陽解法のための離散Kirchhoff三角形シェル要素(DKT)(タイプ17番)が付加されました。この要素はC0の三角形の要素よりはるかに良く曲げ挙動を表現できます
  • 離散Kirchhoff線形三角形と四角形シェル要素(要素タイプ18番)が付加されました。このシェルは固有値解析と静解析に使用できます
  • ねじり剛性(drilling stiffness)を持つ4節点C0の線形四角形シェル要素(要素タイプ20番)が固有値解析と静解析に使用できます
  • ひずみ線形仮定のブリック要素が固有値解析と静解析に有効となりました
  • 完全積分厚肉シェル要素が陰解法計算における使用のために拡張されました
  • ひずみ仮定定式に基づくフル積分厚肉シェル要素が有効となりました。この要素では応力のノーマル成分を含むフル3D構成モデルを使用しますが、平面応力仮定では使用できません
  • 4節点一定ひずみテトラ要素が陰解法のために拡張されました
  • パート間の相対的な減衰が有効となりました。*DAMPING_RELATIVE(SMP専用)を参照ください
  • 離散梁要素に対して予荷重の入力が可能となりました
  • 客観的な応力更新がフル積分ソリッド要素とシェル要素で有効となりました
  • 加速度の時間履歴が剛体に対して規定できるようになりました
  • 節点剛体ボディーに対して運動の規定が可能となりました
  • より柔軟性のある一般化セット定義(SET_SHELL_GENERALなど)がセット定義に付加されました
  • 動的緩和ファイルD3DRLFに動的緩和の状態がコマンド"sw4"で書き込めるようになりました。(入力データでD3DRLFの出力指定が必要です。)
  • マス・スケーリングが使用されている時、パート番号による付加質量がMATSUMファイルに書かれます。(SMP版専用)
  • マス・スケーリングにおいて大きな質量増加による計算の終了時に、付加質量節点のベスト20のサマリーが出力されるようになりました
  • 2次精度の応力更新において、パート番号指定が可能になりました。(*CONTROL_ACCURACY)
  • 接触において、摩擦エネルギーが発熱のためにオプションとして計算され、接触力ファイルに出力されるようになりました。(SMP版専用)
  • 接触力バイナリーファイルに、FORMING接触オプションに対して接触面からの距離が含まれるようになりました。節点が可能な接触候補として検出された後、この距離は与えられます。(SMPバージョン専用)
  • タイプ14番の音響ソリッド要素が加わりました。この要素はタイプ8番のフル積分版です。(SMPバージョン専用)
  • 音響問題において、水につかっている表面オプションが利用可能となりました。(SMPバージョン専用)
  • 剛体のために付属節点を定義することができます。このオプションはNVH問題に有効です
  • CONSTRAINED_POINTSが任意の2点を結合します。これらの点はシェル要素の上になければなりません
  • エッジ対エッジ接触に対して、ソフト・コンストレイントが接触タイプ26番で利用可能となりました
  • 梁のソリッドへの接触や質量と荷重の伝播のためにCONSTAINED_INTERPOLATIONオプションが利用可能となりました。(SMP版専用)
  • シェル要素に対して、時間増分の代わりに付加質量の出力を許容するデータベースオプションが加えられました
  • 接触タイプ26番(*CONTACT_GENERAL)において新しい接触オプションが有効となり、モデル内部の全てのシェル・エッジが接触判定に含まれるようになりました。
      このオプションはGENERALキーワードの後に_INTERIORを加えることによって働きます
  • Cowper-Symondsのひずみ速度モデルのための材料モデル24番において、新しいオプションでは、全ひずみ速度よりむしろ偏差ひずみ速度を使用するようになりました
  • ASCIIデータベースのためのCADFEMオプションがデフォルトとなりました。それらのオプションは出力ファイルにより重要な図を含みます
  • 変形可能なスポット溶接を使用するとき、スポット溶接のための付加質量は、全体のマス・スケーリングが働いているケースに対して出力されます。
      それはログファイル、D3HSPファイル、およびMESSAGファイルに出力されます
  • エッジ対エッジ接触の初期の貫通の警告がMESSAGファイルとD3HSPファイルの中に書かれるようになりました
  • ユニークなバージョンの番号がLS-DYNAに与えられるようになりました
  • 様々な局所軸のオプションを持つ有限長さ離散梁が、材料タイプ66、67、68、93、および95で利用可能になりました。この改良では、SCOORの絶対値が*SECTION_BEAMにおいて2か3に設定されなければなりません
  • 下記の新しい離散要素用の構成モデルが有効となりました。
    *MAT_ELASTIC_SPRING_DISCRETE_BEAM
    *MAT_INELASTIC_SPRING_DISCRETE_BEAM
    *MAT_ELASTIC_6DOF_SPRING_DISCRETE_BEAM
    *MAT_INELASTIC_6DOF_SPRING_DISCRETE_BEAM
    後の2つは局所座標系をもった有限長さ梁して使用することができます
  • 定義した3つの節点と共に回転する局所系において、強制が適用できる移動SPCオプションが有効となりました
  • 離散梁要素の方向の決定に、移動局所座標系(CID)が使用できるようになりました
  • 固有値解析の後にモードの重ね合わせ解析(モーダル法)を実行することができます。応力の計算はタイプ18番のシェルとソリッド要素で可能です。(SMP版専用)
  • レイリー減衰の入力係数が、臨界減衰の係数として入力できるようになりました。即ち0.10のように。古い方法では、注目する周期を求める必要があり、大きな入力値の場合非常に不安定でした
  • Airbagオプション"SIMPLE_PRESSURE_VOLUME"では、初期化のために荷重曲線に代わって定数CNにが許されます。また、動的緩和の間、CNを時間の関数として変化させために別の荷重曲線を定義することができます。動的緩和の後、CNは一定か荷重曲線を用いて使用すること   ができます
  • CHEMKINとNISTデータベースを利用するハイブリッドinflatorモデルが利用可能となりました。最大10個のガスを混合することができます
  • 初期貫通において、節点を表面に戻すよりむしろ残すオプションが自動SMP接触タイプに加えられました。このオプションはMPP接触でも利用可能です。この入力は、*CONTROL_CONTACT入力の4番目のカードと*CONTACT定義における3番目のオプションカードで定義することができます
  • 平均加速度のスイッチがONであるならば、剛体のための平均加速度がD3THDTとNODOUTファイルの中に書かれるようになりました。前のバージョンでは、剛体の加速度は平均されませんでした
  • クラッシュ・モデルにおいて板厚と塑性ひずみを初期化する機能が、オプション*INCLUDE_STAMPED_PARTで利用可能となりました。*INCLUDE_STAMPED_PARTは、スタンピング計算から結果を取り出し、異なったメッシュパターンを持つ同じパートに、板厚とひずみ分布をピングマッピングします
  • 他のモデルから有限要素データ取り込む機能が、オプション*INCLUDE_TRANSFORMを用いて利用可能となりました。このオプションはINCLUDEファイルに定義されたモデルを、番号のオフセット、移動、回転、座標のスケーリング、構成モデルの定数を他の単位系に変換などを行います