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複合材技術コラム

Composites Dream

複合材料の設計・製造・安全性評価のための解析について

その4 損傷力学の適用

材料の非線形性については、その2の解析プログラムの注意事項で記載させて頂いたので、本紙では、材料の損傷形態やそれに伴う非線形性について記述する。
解析のための複合材料の構造モデルについては、その3で示した様にモデル化できる。このようなモデルや複合材料の多くに発生する損傷は、まず、微視的な部分に発生し、それが進展し、構造材料としての破壊に至る。したがって、解析で損傷を取り扱うには、微視的な領域を考慮したモデルを考える必要がある。例えば、繊維強化複合材料は、微視的には一方向性材料から構成されていると考えられる。
すなわち、損傷の発生・進展は、一方向性材料に基づくモデルで考えることが出来る。

図1 微視的な一方向強化材の損傷形態

図1 微視的な一方向強化材の損傷形態