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複合材技術コラム

Composites Dream

複合材料の設計・製造・安全性評価のための解析について

その2 解析プログラムの注意事項

複合材料の力学的特性は異方性と非線形性を有するため、これらを考慮できない解析プログラムは、複合材料の評価解析には適用出来ないことになる。図1(1)は、一方向材料を45°と-45°に積層した板材の長手方向に負荷した場合の変形状態で、クロスエラスティシティー効果によるねじれ変形の発生が確認できる。この効果を防ぐために、鏡対象に積層した[45°/‐45°]sの変形解析結果を示したのが、図1(2)である。鏡対象により、ねじれ現象をキャンセル出来ていることが分かる。([θ/‐θ]s のSは、対象積層を表し、この場合、[θ/‐θ/‐θ/θ] となる。)

(1)  [45°/‐45°]積層の場合

(1) [45°/‐45°]積層の場合

(2) [45°/‐45°]s積層の場合

(2) [45°/‐45°]s積層の場合

図1 負荷における変形状態